滞空時間が長いカエデの種子

機能 Function

カエデの種子は、回転するときに羽に発生する小さな空気の渦(翼端渦)により、翼上方の空気圧が下がり、翼果が吸い上げられ、長時間滞空できる。カエデの種子の重さと羽の長さは、カエデ独特の回転ができるよう絶妙なバランスで保たれている。

機能分類 Functional Classification

移動・廃棄・循環:
対流飛翔
形状・組織・システム:
自然現象の利用
効率(省エネ、省資源、軽い):
空気・水抵抗回避

環境ソリューション分類 Environmental Solution Classification

関連文献 Related Literature

応用技術 Technical Application

消費エネルギーを削減し、羽が回転する際のファンの音を最小に抑えた、一枚バネの新しいシーリングファン(天井に取り付けられた回転する羽)に応用されている。

商品・サービス Products and Services

  • 一枚バネの新しいシーリングファン

業種 Type of Business

応用技術提案 Proposals of Appilication Technique

カエデの種子の構造を参考に、超小型ヘリコプターや超小型無人機、惑星探査ロボットに装着する着陸用パラシュートに応用できる。空気や水の流れを最適化する機械・ファンを開発できる。

応用業種提案 Proposals of Appilication Type of Business

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ホバリングできるハチドリ
ハチドリは、体長数センチ、体重数グラムのとても小さな鳥で、1分間に約80回もの高速で羽ばたき、ホバリング(空中に静止)しながら花の蜜を吸うことができる。ホバリング中の飛び方は鳥とも昆虫とも異なっている。普通の鳥は、翼を打ち下ろす時に飛ぶための揚力を得ており、昆虫は翅が上下動する時にそれぞれ同じだけの揚力を得ているが、ハチドリの場合は昆虫と鳥の中間で、翼の打ち下ろしで必要な揚力の75%を、翼を引き上げる時に25%を得ている。

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