雪の朝の静けさ

機能 Function

降り積もった雪は音を吸収することが知られている。雪は、顕微鏡で覗くときれいな結晶になっていて、雪と雪の間にある小さなすき間に音が吸収されると考えられている。条件によっては80%以上の音を吸収することさえある。新雪は特に音波の吸収特性が優れているため、降雪後数時間は人間の耳にも知覚できるほど周囲の音が違って聞こえる。ところが、昼夜の温度変化により雪が溶けたり固まったりしながらだんだん硬くなると、隙間が埋まって吸音特性が失われる。雪の驚くべき吸音効果は、単に結晶の隙間に空気があるためばかりでなく、雪の結晶の神秘的な形にも秘密があるのかもしれない。

機能分類 Functional Classification

資源/エネ/情報の収集・貯蔵:
消音

環境ソリューション分類 Environmental Solution Classification

関連文献 Related Literature

Krouse J., “Sound and snow”, SOUND AND VIBRATION 37 (12): 14-17 DEC 2003

応用技術 Technical Application

商品・サービス Products and Services

業種 Type of Business

応用技術提案 Proposals of Appilication Technique

私たちの身の回りの電気製品や自動車などには、騒音や振動を抑えるための様々な工夫がされているが、雪の結晶が80%もの音を吸収する仕組みは将来こうしたところに利用できるヒントが隠されているかもしれない。

応用業種提案 Proposals of Appilication Type of Business

関連するライフスタイル Related Life Style