21世紀の救世主!? 木が大好物のシロアリ

機能 Function

家の柱を食い荒らすことから悪名高いシロアリ。シロアリは家などの木材が大好物。彼らは、木や落ち葉などに含まれる「セルロース」を栄養源にすることができる。 多くの動物はセルロースを栄養にすることができない。私達人間も、野菜に含まれるセルロースを消化することができず、そのまま体の外へ出してしまっている。 どうしてシロアリはそんなものを食べられるのか? 実は、シロアリはセルロースを消化できる微生物をお腹の中に住まわせている。お腹の中の微生物に助けてもらいながら、消化しにくいセルロースを消化し、栄養源としている。 ちなみに、同じシロアリの仲間でもお腹の中にこのような微生物を持たないものもいる。こちらはなんと、きのこに手助けしてもらっている。彼らは自分が食べる前に、えさの上にきのこ畑をつくる(きのこも、セルロースを消化することができる)。きのこにえさの中のセルロースをある程度消化してもらって、食べやすくなったところで自分が食べて栄養源にしている。

機能分類 Functional Classification

形状・組織・システム:
分解

環境ソリューション分類 Environmental Solution Classification

関連文献 Related Literature

応用技術 Technical Application

商品・サービス Products and Services

業種 Type of Business

応用技術提案 Proposals of Appilication Technique

シロアリに共生する微生物がセルロースを分解する過程では、シロアリが吸収する酢酸のほかに、副産物として水素や二酸化炭素が作られることがわかっている。 田口文章さん(北里大学名誉教授)のシロアリの腸内微生物を利用した水素発生に関する研究をもとに、生ゴミから水素を生成する技術の開発が進められている。 シロアリから、セルロースを消化して栄養にする方法を学べば、セルロースから食べ物やエネルギーを作ることができる。

応用業種提案 Proposals of Appilication Type of Business

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