カブトムシの幼虫は細菌をやっつける!

機能 Function

カブトムシの幼虫は、腐葉土を餌として食べて成長する。この腐葉土の中には、カビや目には見えない小さな細菌がたくさんいる。でも、カブトムシの幼虫は腐葉土の中で病気にかかったりはしない。どうやって、彼らはカビや細菌類の影響を受けずに成長することができるのか?その秘密は、幼虫の体内で作られる抗菌性タンパク質「ディフェンシン」にある。ディフェンシンは細菌の細胞膜を溶かし、細菌を殺してしまう作用を持っている。カブトムシの幼虫は、細菌に感染しないようこのディフェンシンを分泌して自分の身を守っていたのである。

機能分類 Functional Classification

防御・安定:
耐微生物・細菌

環境ソリューション分類 Environmental Solution Classification

関連文献 Related Literature

応用技術 Technical Application

商品・サービス Products and Services

業種 Type of Business

応用技術提案 Proposals of Appilication Technique

MRSAは従来の抗生物質が効かない菌なので、病院では集団感染の原因となっている。患者さんたちは、免疫力が衰えているのでMRSAに感染しやすくなってしまうのである。ディフェンシンが薬として実用化されれば、院内感染の問題が解決できるであろう。他にも、水虫の新しい薬の開発も期待できる。 カブトムシの幼虫が作り出す抗菌性タンパク質「ディフェンシン」は、新しい抗生物質として役立てることができる。私たちが細菌に感染したときに、ディフェンシンが退治してくれるかもしれない。

応用業種提案 Proposals of Appilication Type of Business

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