フジツボが作る水中の接着剤

機能 Function

私達が普段使っている接着剤は、空気中でしか使えねい。空気中で接着剤を使ってくっつけたガラスでも水中に入れると、徐々にはがれてしまう。これは水がガラスに接着する力のほうが、接着剤よりも何倍も強いからである。もちろん水の中で直接ものをくっつけることはさらに困難である。しかしフジツボは、水中で色々な表面にしっかりと接着することができる。船底やロープなどに付着しているフジツボを見たことがある人も多いであろう。何にでもくっつく、やっかいもののように見えますが、実は水の中でどんな材料にでも強固に接着することが出来るすばらしい性能を持っている。フジツボ自身が死んでしまっても、その接着力はそのままである。最近では、そのフジツボの接着能力に注目が高まっている。現在では耐水性の接着剤は開発されていますが、水中での2つの異なる物質の接着技術は開発途中にある。

機能分類 Functional Classification

防御・安定:
吸着接着

環境ソリューション分類 Environmental Solution Classification

関連文献 Related Literature

Kei Kamino, Underwater Adhesive of Marine Organisms as the Vital Link Between Bioloigical Science and Material Science, Mar Biotechnol, 10, 111-121, 2008

応用技術 Technical Application

商品・サービス Products and Services

業種 Type of Business

応用技術提案 Proposals of Appilication Technique

これらの研究が進めば、水中でも使える新たな接着剤が開発されるであろう。フジツボが持っている接着能力を人工的に作り出すことが期待される。またフジツボは色々な物質に強固に接着することより、多様な表面に結合する接着剤の開発にも役立ちます。新しい接着剤の開発は、様々な分野での接着技術の向上につながるであろう。 フジツボの作り出す接着剤は、とても強力である。医学の分野では、人工の歯をつけるインプラントの新しい治療法に役立つかもしれない。またフジツボの接着能力は、海水中だけではなく、塩をまったく含まない水中の実験でも衰えないことが分かった。生物の分野以外でも接着剤として効力を発揮するのである。電子工学分野での、部品の接着剤にも役立ちそうである。

応用業種提案 Proposals of Appilication Type of Business

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