光によって動く植物マランタ

機能 Function

マランタは南米の熱帯雨林に生えている多年草で、観葉植物としても楽しまれている。野生のマランタが生息するのは林床(ジャングルの地面付近)である。ジャングルは葉や枝が密集して育っているので、マランタの生息する地面付近には植物が生きるためのエネルギー源である光があまり届かない。マランタは光の少ない場所でも光をなるべく多く体内に取り入れる「運動」をしている。昼間は葉を広げて、できるだけたくさんの光を集め、夜になると葉を閉じる。そして次の朝にまた葉を広げる時、周りの植物よりも上に葉を広げ、光を多く集める。

機能分類 Functional Classification

資源/エネ/情報の収集・貯蔵:
集光光エネルギーの利用

環境ソリューション分類 Environmental Solution Classification

関連文献 Related Literature

Herbert, T.J., Larsen, P.B., Leaf movement in Calathea lutea (Marantaceae) , Oecologia, 67, 238-243 , 1985

応用技術 Technical Application

商品・サービス Products and Services

業種 Type of Business

応用技術提案 Proposals of Appilication Technique

日照条件によって、太陽光を取り入れる角度を自動調節できる屋根を開発できれば、温室での農作物の栽培が今までよりも管理しやすくなるだろう。マランタは光によって周期的に葉の位置を動かす。私たちの生活の中では、日光や太陽熱を利用する時に、この仕組みが役に立つ。例えば太陽光発電では、太陽光パネルにたくさんの日光を集める必要がある。太陽は時間によって位置を変えるので、それに合わせてパネルの角度も変わるようにすれば、いつも発電量が最大になるだろう。また、家やビルの窓にあるブラインドの開く角度を室内温度と時間・天気・日射量の関係から、自動調整するシステムも便利である。これによって、時間ごとに最も効率的な部屋の温度調整ができる。

応用業種提案 Proposals of Appilication Type of Business

関連するライフスタイル Related Life Style